翻訳力アップのために

翻訳学校へ通う

 翻訳のスキルを身につけるために、翻訳学校に通っている、あるいは通うことを検討している方も多いのではないでしょうか。翻訳学校については、後にまた詳しくとりあげましたので、そちらをご参考ください。

たくさん文書を読むこと

 目指す専門分野の文書を、日本語と英語の両方で、たくさん読むことが大切です。

  外国語の文書の多読と精読は、英語力アップにも必須ですが、翻訳力をあげるためには、和訳をするためには日本語を、英訳をするためには英語をよく読むことが大事です。

  読んで頭に入れておかないことには、絶対に自分で書くことはできません。論文を読んだことがない人には、論文を書くことは無理なのです。

 読む際には、ポイントとして、まず、どんな言葉や単語が使われているかかに注目しましょう。それから、だんだんと視野を広げて、どんな構文が使われているか、文章全体が、どんな構成になっているかを見ましょう。

  自分が書くという目線に立って読むと、何気ない文章でも、学ぶところが数多く見つけることができます。

対訳を読む、用例集を作る

 日本語と英語の対訳のあるものを読み比べるのも勉強になります。

  そして、知らなかった単語や表現は拾い出して、エクセルなどに用例集を作りましょう。まとめるという作業が力になりますし、何より、自分の手で作り上げた用例集は、翻訳家の財産になります。充実した用例集を辞書代わりにすることで、早く高品質な翻訳ができるようになります。

 以下、医薬分野になりますが、日本語と英語、対訳のある文書をあげます。

メルクマニュアル

 お医者さんのバイブルと言われている、有名な医学書です。オリジナルの英語版と邦訳版の書籍が販売されているほか、インターネットでも見ることができます。

  家庭版と医師向けがありますが、翻訳の勉強のためには、親しみやすい家庭版がおすすめです。

 メルクマニュアルの万有製薬株式会社ホームページ

羽白清著『臨床英文の正しい書き方』(金芳堂)

 著者は医師で、アメリカで修練した際の経験をもとに、実用的な臨床英語の手引書の必要性を痛感し、この本を執筆したそうです。

  基本語句と例文が多くのっており、すべて和英対照できるようになっています。暇をみつけてぱらぱらとめくっているだけでも、ああ、こういう表現をするのか、と勉強になります。文末には索引があり、辞書としても使えるので、わたしは仕事でも愛用しています。

 臨床英文の正しい書き方

『The New England Journal of Medicine(ザ・ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン)』

 大変権威ある、アメリカの医学誌です。英語雑誌ですが、主要な論文のアブストラクトについては日本語訳があり、ホームページ上で公開されています。

  日本語訳のページ

 一覧の中から、興味のあるタイトルをクリックすると、その論文のアブストラクトの日本語訳が表示されます。日本語訳の下に(Original Article)とありますので、そこをクリックすると、オリジナルの英文のページに飛びます。

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