翻訳力アップのおすすめ教材

 ここでは、英訳のおすすめ教材を紹介します。

  日本語の文章にうまい下手があるように、英語の文章にもうまい下手があります。英訳をするときには、当然、上手な英文を目指す必要があります。では、上手い英文とは何でしょう?

上手い英文とは何か?

  それを明快に教えてくれて、わたしの英訳力を大幅にアップしてくれたのがDHC英語教材、「日英テクニカルライティングコース」でした。わたしが受講したのは5、6年前のことで、2008年現在、同じ名前のコースはもうありません。内容から照らし合わせると、現在の「日英スタンダードコース」にあたるようです。

 手持ちのテキストは、「優れた英文は、簡潔、明快、率直です」という、簡潔、明快、率直な説明からレッスンが始まります添削はネイティブによるもので、いつもよいところを上手に褒めてくれながら、改善すべき点、注意すべき点をわかりやすく指摘してくれていました。

 講評は英語なのですが、この英語の見事さにもいつも感銘を受けました。いきいきと躍動感があり、全体の構成もすばらしく、短い文章の中で何度もうならされました。

  課題を12回すべて提出し、コースを終えたときには、「よい英文」の基準が自分の中に確立されていました。英訳にも成果が如実に表れ、訳したものに赤字が入ることがぐっと減りました。また、インターネット上に現れる玉石混交の英文も、どれを参考にすべきでどれは参考にすべきでないか、一読して判別できるようになりました。

 文法力をぐんとアップさせてくれた『English brain force』に続いて、この教材もDHCだったことで、わたしはDHC英語教材びいきです。どちらの教材にも明確な独自の理論があり、生徒へのケアも充実していて、非常にクオリティが高いと感じます。

  DHCの英語講座は通学はなく、通信のみです。多彩な講座がそろっていますので、実力や目標に合うものを探してみてください。

ドラマで楽しく学ぶ

  勉強だからといって、いつも堅苦しいとは限りません。これは医薬翻訳限定の話になってしまうのですが、医療のドラマには、とてもリアルに医療現場を再現したものが多くあります。そういったドラマを見ることでも、十分に勉強になります。

 リアルな医療ドラマの草分けであり代表といえば、やはりアメリカのTVドラマ、『ER 緊急救命室 』でしょう。

  このドラマは、医学に関する公証が大変綿密であることで有名です。看護士経験のある翻訳家仲間の、「あれはほんまにリアルやから、勉強になるで」というひとことで見始めました。

  有名なドラマなのでご存知の方も多いでしょうが、簡単に説明しておきます。ドラマの舞台は、シカゴの病院の救急救命室。一刻を争う救急患者が次々に運び込まれては、緊迫のシーンが繰り広げられます。そこに病院で働く医師や患者の人間ドラマを複雑に絡めて描いてあり、飽きさせません。

 翻訳力アップのための教材にするなら、やはりDVDを借りて、字幕付きで見るのが一番でしょう。でも、特に医薬のバックグランドがない人なら、テレビの日本語吹き替えで見て、飛び交う専門用語を聞いているだけでも、専門知識を吸収することができます。

 英語に切り替えると、早口な上に専門用語の連発で、なかなか聞き取れません。でも、だんだんと医薬の単語が頭に入ってくるにつれ、「今、RBC(赤血球)って言った!」とか、「heart rate(心拍数)って言った!」とか、耳にことばが飛び込んでくるようになります。自分の成長がわかって、うれしい一瞬です。

 また、翻訳学校の講師をしている友人は、生徒たちにフジテレビ系列で放送された『医龍』を見るように薦めていると言っていました。『医龍 』は坂口憲二さん主演の日本のドラマですが、医学的に矛盾がなく、専門知識の習得によいのだそうです。わたしはまだ見たことがないのですが、今度ビデオを借りてみようかなと思っています。

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